自社に合った金融機関とお付き合いしましょう!

金融機関にも個性や戦略があります

金融機関にとって、決算後は追加融資の絶好のチャンスです。決算内容が良ければ、他行に先駆けて積極的に融資を提案しようとします。ですが、決算書を各金融機関に提出しても、提出してすぐにA銀行やB銀行からは融資の提案があり、C銀行やD銀行からは何の提案もなし、こんなことはよくあることかと思います。

金融機関はどこも同じように見えますが、実はそれぞれ戦略が違います。C銀行とD銀行から提案がなかったのは、借り手側の問題ではなく、貸し手側である金融機関の戦略の問題です。

以下に金融機関の戦略の一例をご紹介します。

ある信用金庫は、返済が苦しいものの一定のキャッシュフローがあり、かつ不動産を持っている企業に対して、返済期間10年超の超長期貸出を戦略的に行っています。この企業は金融庁のルールに則ると「要注意先」となるため、他の金融機関が新規融資を敬遠しますが、敢えて狙って融資をしています。

競合が全くおらず、担保が充足していて、かつ返済可能なキャッシュフローのある企業に対して、この信用金庫は3~4%台の高金利で融資をすることができます。まさにブルーオーシャンです。

この戦略は徹底しています。他行から融資を受けられる状況にまで業績が回復したため、金利を引き下げの交渉をしても、基本的には応じません。金利競争をするぐらいなら他行に行って構いません、というスタンスです。そのかわり、また業績が悪化した時に備えて、1,000万円程度の取引は残しておいた方が良いのではないですか?と注文をつけてきます。もちろん金利は3~4%です。

また、ある地方銀行は業界を絞っており。その業界の中心的な企業に行員を数年間出向させ、業界のことを学ばせたうえで銀行に戻し、審査部に据えるという徹底ぶりです。決算書にあらわれない情報を持っていますので、貸し倒れが少ないのはもちろん、決算書だけで判断している他行が融資できない先に融資をすることも可能です。

他にも、保証協会との提携商品だけをひたすら提案し続けている信用組合などもあります。

全ての金融機関に好かれることはありません!

このように良く知れば、金融機関ごとに個性や戦略が違っていることが分かります。貴社がどれ程立派な企業でも、全ての金融機関に好かれることはありません。各金融機関の戦略を良く理解して、自社に合った金融機関を選ぶことが大事です

 

 

無料相談のご予約

052-228-7647(平日・土日・祝日9:00~19:00)

メールでの相談(24時間受付)

ご予約いただければ土日・祝日も面談対応可

法人・個人事業主様向け無料相談

中小企業税務(会社・社長)事業承継・相続対策のご相談を受け付けています。

無料相談のご予約 052-228-7647(平日・土日・祝日9:00~19:00)

メール(24時間受付)

ご予約いただければ土日・祝日も面談対応可

中小企業オーナーを長期の視点でサポート

  • 税務(会社・社長個人)
  • 事業承継
  • 相続対策
  • 資金調達

Access

〒460-0007
愛知県名古屋市中区新栄 2-1-9
雲竜フレックスビル西館 902 号