資金繰り表は大事です!

正しい資金繰り表がないと・・・

 税理士の仕事をしていますと、以下のような笑い話(笑えない話?)を経験することがあります。 

 顧問先の社長様より20日頃に電話があり、「来月10日の支払いが厳しいようです。」とおっしゃいます。「10日に間に合わせるのは正直厳しいと思いますが、どのみち必要な資金ですので調達に動きましょう。」とお返事をして準備に取り掛かります。 

月が変わった頃、金融機関から「融資は大丈夫そうだが、やはり10日には間に合わない。」との連絡があります。社長様にその旨を連絡すると、「月末の入金が予想以上にありまして10日は大丈夫のようです。」との返事です。それは良かったと胸を撫でおろし、「融資も大丈夫そうですので念のため借りておいてくださいね。」とお話しし、電話を切ります。

それから2か月が経過した頃、またお電話があり、「来月20日の給料が・・・」とおっしゃいます。資金繰り状況がどうなっているのか詳しくお調べするため、同社の営業会議に出席させて頂くことにします。

会議では経理担当者から資金繰りの報告があります。来月の給与支払い資金が数百万円不足するという報告です。どうやって調達しようかと議論になっていましたが、資料を見ると来月の入金予定額が、売上確定分や過去同月入金額と比べて、どうも少ない・・・。 

保守的に作成するのは当然です。ですが、保守的過ぎても意味を成しません

確認をしたところ、取締役のお一人が「○○の売上金が100万円ぐらい入ると思うよ。」とおっしゃいます。他にも経理に連絡をしていない入金予定があり、結局は大丈夫そうだとなりました。

笑い話のようですが、実務上良くあり得ることです。 

正しい資金繰り表を作成しましょう! 

 上記の件に関して経理担当者を責めることは出来ません。与えられた情報の中で、保守的に支払いのスケジュールを立てるのは当然です。しかし、社長様がここ数か月の間、しなくても良い資金繰りに奔走していた時間と精神的疲労を考えると大きな損失です。これは何とかしなくてはなりません。 

資金繰りは、「予測出来ないこと」ではありません

例えば、借入や割賦の返済予定は1年先まで決まっています。固定費の支払いも自分次第ですから概ね分かるはずです。設備投資や借入の計画も自分次第です。後は相手次第である売上と、それに伴って変動する仕入の支払いをどう予測するかだけです。売上の予測は確かに簡単ではありませんが、売上が伸びた場合、横ばいの場合、下がった場合など、幾通りもシミュレーションすることで、ある程度の予測は可能です。 

中長期的(3ヵ月~9ヵ月)な資金繰りを予測する機能は、絶対に必要です。これがないために、資金調達が遅れて資金繰りに詰まったり、必要のない余分な心配をしたり・・・。もし貴社が、現在、中長期的な資金繰り予測をしていなければ、今すぐ始めてください!

 

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